食物繊維(難消化成分)
生理作用 糖尿病・高脂血症・高血圧・動脈硬化・肥満予防、便秘予防改善
1992年に我が国でも機能性重視の立場から、人の消化酵素で分解されない食物中の総
体(難消化成分)として定義され、現在は水溶性食物繊維(SDF)と不水溶性食物繊維(IDF)
に大別されています。
SDFの中でゲルを作りやすいものは、胆汁酸の排泄を促進するので、血中コレステロール
の上昇を抑制、大腸で発酵を受けやすい性質を持っています。
IDFはこれ自体を中心とした吸着による排泄を促進する作用があります。
また、総食物繊維(TDF)摂取量の増加により、腸のぜん動運動が促進され、刺激緩和な
どによる大腸がん発症や大腸憩室抑制作用があります。
このように食物繊維は、生活習慣病の予防因子の1つとして重要です。 摂取量の増加は、
糖尿病や高脂血症の予防・治療などにも広く応用されています。
現状では通常食品の摂取を通じ、過剰摂取による機能障害は少ないと考えられ、摂取量
のおおよそ2倍程度までは安全との推定です。 一方、単一の難消化成分を大量に摂取した
場合、一過性の不快症状を呈する場合もあります。
多く含まれる食材
角寒天、ひじき、干し椎茸、乾燥わかめ、切干し大根、いんげん豆、あずき、大豆、きな粉、
干柿、アーモンド、おから、乾燥いちじく・あんず、甘栗、落花生、プルーン、納豆、干し芋など
です。
1日の成人所要量 男女とも20〜25g
上記の食材を100g摂取した場合、男女とも約24〜30%以上満たされる概算になります。
| 食材別 | 含有量 | 1食分 | 男女とも(%) | 食材別 | 含有量 | 1食分 | 男女とも(%) |
| 角寒天 | 74.1g | 7g | 約21〜26 | アーモンド | 11.9g | 27g | 約13〜16 |
| ひじき | 43.3g | 22g | 約38〜48 | おから | 11.5g | 100g | 約46〜58 |
| 干し椎茸 | 41.0g | 50g | 約82〜103 | 乾燥いちじく | 10.9g | 100g | 約44〜55 |
| 乾燥わかめ | 32.7g | 61g | 約80〜100 | 乾燥あんず | 9.8g | 100g | 約39〜49 |
| 切干し大根 | 20.7g | 100g | 約83〜104 | 甘栗 | 8.5g | 100g | 約34〜43 |
| いんげん豆 | 19.3g | 100g | 約77〜97 | 落花生 | 7.4g | 21g | 約6〜8 |
| あずき | 17.8g | 100g | 約71〜89 | プルーン | 7.2g | 100g | 約29〜36 |
| 大豆 | 17.2g | 100g | 約69〜86 | カシューナッツ | 6.7g | 50g | 約13〜17 |
| きな粉 | 16.9g | 100g | 約58〜73 | 糸引き納豆 | 6.7g | 100g | 約27〜34 |
| 干柿 | 14.0g | 100g | 約56〜70 | 干し芋 | 5.9g | 100g | 約24〜30 |
*他の栄養成分を考慮し、上記の1食分以下の摂取をお薦めします。
不足がちになりやすい方 意識して摂取しないと不足がちになります。